うつ病患者は増加傾向の原因といわれる3つの社会問題とは


厚生労働省の調査によると、うつ病患者を含む気分障害患者数は、20年前に比べると2.5倍近くに増えており、生涯に一度でもうつ病にかかる人の割合は、15人に1人となっています。

この数字をみるだけでも、うつ病患者は増加傾向にあることが分かります。

では、うつ病患者が増加している背景には、どんな原因があるのでしょうか?

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うつ病患者増加の原因は、大きく変わった環境のせい?

私たちは、インターネットの急速な普及により、毎日たくさんの量の情報にさらされることになりました。

職場でもIT化が進み、公私を問わず、たくさんの情報の中から必要な情報を選びとる能力が必要とされています。

しかし、私たちの脳が一度に処理できる情報量は限られており、過剰な情報を処理しなければならない今の社会は、脳がストレスを受けやすい環境といえます。

このようなストレスの増加が、うつ病患者の増える原因なのではと考えられています。

また、肉体労働の軽減化や交通機関の発達で体を動かす機会が少なくなりましたし、深夜労働の増加にともない、昼夜が逆転した生活をする人も昔に比べて多くなりました。

これらは皆、うつ病の原因といわれる、脳の神経伝達物質の異常を起こす原因になるのではないかと考えられています。

うつ病患者が増える原因になっている、不安や悩みとは?

長引く不況の影響で、新卒者の就職難や非正規雇用が増加し、将来に明るい希望の持てない若者が増えています。

また、昔は当たり前だった終身雇用が減り、正社員でもリストラや倒産といったリスクに常にさらされるようになりました。

このようななかで企業の管理主義と目に見える成果を求める圧力が強くなり、職場でのストレスは以前より増しています。

また、インターネットの普及や核家族化で他人とのかかわりが希薄になり、ナイーブで打たれ弱い若者が増えています。

よりコミュニケーション能力が問われる時代になったといえますが、一方でそれを鍛える機会は少なく、良い人間関係を築くのが難しいという人が増えてきました。

このような、将来に明るい希望の持ちにくい雇用の問題や人間関係でのストレスの増加が、うつ病の増加の原因になっていると考えられます。

うつ病への関心、理解の高まりも患者数を増やす原因に

厚生労働省が行っている調査によれば、うつ病患者を含む気分障害患者数は1996年には43.3万人だったものが、2008年には104.1万人となり、著しく増加しているのが分かります。

しかしこの数字は、単にうつ病患者が増加したというよりは、以前より病院で診察を受ける人が増え、うつ病と診断される人の数が増えたことをあらわしてします。

近年は、うつ病などの精神疾患についての社会の理解が深まり、以前は「気持ちの持ちよう」や「本人の甘えだ」とされていたものが、誰でもかかる可能性のある病気として認識されるようになってきました。

そのため、うつ病で受診する人が増え、結果的にうつ病患者数が増えたものと思われます。

うつ病患者増加の原因まとめ

・情報化や肉体労働の減少など、うつ病を起こしやすい環境に変わった。

・不況の影響や他人とのかかわりの希薄さなど、不安や人間関係の悩みが多くなった。

・うつ病に対する理解が進み、病院にかかってうつ病と診断される人が以前より増えた。

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