社会不安障害で電車に乗るのが不安。その対策と治療のヒント


社会不安障害は、人前で話すなどの社会的・社交的な場面で必要以上に緊張してしまい、動悸・息切れ・赤面などの身体的症状が強くでてしまう病気です。

電車に乗るという行為も、社会不安障害の人が強い緊張や不安を感じる事のひとつです。

社会不安障害で電車に乗るのが不安になる原因と、再び電車に乗れるようになるための対策や治療法についてまとめました。

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社会不安障害で電車に乗るのが怖い、原因とパニック障害との関係

社会不安障害の人は、「人に変な目で見られているのではないか」「人に悪く思われているのではないか」などと、他人の自分への評価を気にしすぎてしまう傾向にあるので、他人と同じ空間にいるだけでも不安を感じます。

電車は見知らぬ他人と同じ空間を共有する場所なので、社会不安障害の人が緊張しやすい環境といえます。

さらに、電車は走り出したら逃げ場の無い閉鎖した空間ですから、その逃げ場がないという閉そく感が余計に緊張と不安を増幅させてしまうのです。

電車の中は社会不安障害の人にとって、心理的に追い詰められやすい空間だといえます。

パニック障害との関係

パニック障害は社会不安障害と症状が良く似ており、合併しやすいといわれています。

社会不安障害の原因が人とかかわる社会的な行動であるのに対して、パニック障害は閉鎖的な空間や状況が原因で発作を起こします。

電車は両方の原因になる要素を持ち合わせているので、どちらの障害にとっても苦手な場所(行為)になりやすいですし、社会不安障害の人がパニック障害になるきっかけにもなりやすいといえます。

安心して電車に乗れるようになる、効果的な治療法とは

社会不安障害が原因で電車に乗れなくなった場合には、次のような治療法が効果的だといわれています。

認知行動療法

社会不安障害の治療に多く採用されている治療法で、電車に乗りたくない原因となっている、人と接する事への不安そのものを解消するのに役立ちます。

例えば、「自分は他の乗客から変だと思われている」といった、間違った思考のパターンをカウンセリングなどで修正して、自分自身を客観的な目でみられるようにします。

また、過剰な緊張や不安を感じた時に、どのように考えればいいかも学びます。

暴露療法

電車に乗るという苦手な行為をあえてしてみることで、「何も悪い事は起きなかった」という成功の体験を積み上げ、不安を解消していく治療法です。

最初は付き添いと一緒にひと駅分だけ乗ってみるというように、少し頑張ればできそうな所から始め、徐々にハードルを上げて自信を取り戻していきます。

社会不安障害で電車に乗るのが不安、対策と治療のヒントとは

社会不安障害を克服して実際に電車に乗れるようになるには、やはり暴露療法で、電車に乗れたという経験を積んでいくことが必要です。

最初は短いひと駅だけでもいいので、慣らしながら徐々に乗れる時間を長くしていきましょう。

気分が悪くなったらすぐに降りられるように、駅と駅の間隔が短い各駅停車に乗る、障害を理解してくれる人に一緒に乗ってもらうなど、いざという時の対応策を用意しておくと安心です。

また、電車に乗った時に、周りの人を観察するのもお勧めです。

電車に乗っている人は、たいていスマホを見たりおしゃべりしていたりで、たまたま電車に乗り合わせた他人など見ていないものです。

周りを冷静に観察することで、「人に馬鹿にされている」といった、間違った思い込みに気付く事ができるようになります。

初めは辛いでしょうが、できそうな事から少しずつでいいので、焦らず続けることが大切です。

まとめ

・電車は他人と接するだけでなく、閉鎖的な空間でもあるので、社会不安障害の症状が出やすい。

・治療は、認知行動療法や暴露療法が効果がある。

・電車に乗れるようになるには、暴露療法で少しずつ慣れていく体験が不可欠。

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